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「すべてがFになる」から考えるVRの未来

最近よく「VR」という言葉を耳にしないでしょうか

「VR」とは「Virtual Reality」の略で日本語では仮想現実と呼ばれています

話題になっている「Oculus Rift」、「playstation®VR」この仮想現実を使ったゲームになっています。

 

今回は、私が好きな小説「すべてがFになる」を片手にVRのこれからについて考えていきたいと思います。

 

 

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まずは、仮想現実の技術はどのように役に立つかです

「博士……。博士のご研究の一つ、仮想現実の技術は、どのように役に立つのでしょう?」

「本当に話が飛びますね。仮想現実は、いずれただの現実になります」真賀田女史が答える。「現実が、人間の何の役に立っているのかを考えれば、それが今の質問の答えになりますね」 

「具体的に、どういうことですか?」

「役に立つ、立たないを超えて、現実は我々に干渉します。人間が洗濯をするのは服が汚れるという現実のためです。これが役に立つかどうかは、主観です。クリー二ング屋さんには役に立っていますね。それが現実。つまり、あとから遅れて認識される幻です。……

すべてがFになる森博嗣 

この場面は大学生西之園萌絵と天才真賀田四季の会話の一部です。

 

仮想現実が現実になるということはつまり、仮想現実を主体に生きて行くということでしょう。 そうなると仮想現実は、いま私たちが生きているこの現実と変わりないものになり、役に立つ立たないより目の前にあるもの、あって当たり前のようなものになると考えられます

そうなれば、あとは主観でしょう。役立つと思うひともいれば、その逆もまた然り。 

 

次に問題点です。

「仮想現実の技術の問題点はなんだとお考えですか?」

「現在は、主として三つの障害があります。第一に、処理系のハード的な力不足、第二に、人間ににそれを受け入れる用意があるかという道徳的な問題、第三に受け入れた後に現れる生物的な未知の影響です。……」

すべてがFになる森博嗣

 少々文が長かったため、大切なところだけ引用さしていただきました。

真賀田四季はこの三つの問題点を提示しました

第一の問題は、本の中にもあった通り着実に解決されていると思います。日々パソコンの性能は向上し、毎年いろいろな企業から新しい技術が発表されています。上で紹介した「Oculus Rift」や「playstation®VR」も仮想現実が現実になるための一歩でしょう。

第二の問題は、年齢が若い人ほど受け入れられやすいと考えられます。実際中高生など「playstation®VR」に興味を持ってたりします。(自分もその一人)

第三の問題は、行ってみないとわかりません。本当に未知。私は医学はさっぱりわからないのですみません。

 

最後に、物理アクセスです。

「物理的なアクセスはなくなりますか?」萌絵は、真賀田女史の話の後半を無視して質問する。

「そうね、おそらく、宝石のように贅沢品になるでしょう。他人と実際に握手することでさえ、特別なことになる。人と人が触れ合うような機会は、贅沢品です。エネルギィ的な問題から、そうならざるをえない。人類の将来に残されているエネルギィは非常に限られていますからね。人間も電子の世界に入らざるをえません。地球環境を守りたいのなら、人は移動すべきではありません。……」

すべてがFになる森博嗣

最初に書いたように仮想現実を主体に生きていくようになると、現実がとても貴重なものとなり、贅沢品になるということでしょう。

 

もしあなたが初めて仮想現実の中に入り、初めて歩いたとき、走ったとき、物に触れたとき、どう思うでしょうか。喜び、感動、不思議。いろいろな感情が出てくると思います。私はこのようなことを真賀田四季は「贅沢品」と呼んでいるのだと思いました。

そしてエネルギィについて。確かにエネルギィは限りあるものです。

例えば、石油は30年で無くなるとも言われています。しかし無くなる原因は私たち人間にあるのです。もしこのエネルギィをなくさないようにするには人が使わなければいいわけなのですが、そういうわけにはいきません。石油は身の回りのいたるところに使われているのですから。しかし仮想現実なら石油たくさん使わなくても生きていけるのです。仮想現実ならエネルギィは電子だけで大丈夫なので、石油などが使われるところは仮想現実に必要な電力などだけです。

 

環境面ですが、このことに関しては人がいない方がいいのではと考える方もいると思います。しかしこれは間違えだと思います。

もし仮想現実に人間が移ってしまうと環境を大切にする必要がなくなてしまうからです。人が環境を大切にするわけは、人が心地よく住むため、空気がきれいな方がいい、後世にこの世界をもこしておくためなどの要因を挙げられます。環境を大切にしなくても心地よく住め、空気はあまり必要がなく、後世に仮想現実を残すために必要なのはデータなどだけですから。

 

 

 

今回は仮想現実について書いていきましたが、どうでしたでしょうか。正直文がおかしかったかもしれません。なのでこれから頑張って上手に書けるように努力します。

ご意見、アドバイスなどがあれば気軽にどうぞ。お待ちしております!

 

 

すべてがFになる (講談社文庫)

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