7月26日 阪神
いま大山が8号2ランホームランを打った。
膝下のストレートをすくい上げるような軌道のスイングから放たれた打球は、名古屋ドームレフトスタンドに吸い込まれていった。
そのスイングはまさにアーチスト。
ペナント序盤で眠っていた若き大砲は、去年の悔しさを経て、開花した。
今月だけで8号、規定打席到達していないなか、本塁打ランキングに食い込もうとする一発だ。
マルテが怪我で離脱したとき、調子が上がってきそうだと思っていた阪神はどうなってしまうんだと不安になったが、去年4番を努めた男がやってくれた。
ホーム甲子園に帰ってきてから、2勝10敗であった子猫のような阪神が猛虎に化けた。
怒涛の10勝2敗と勝率5割へと戻すという飛ぶ鳥を落とす勢いだ。
開幕直後はどうしたものかとハラハラというか、どん底にいるかのような気分であった。
借金8、勝てない、勝利に喘いだ虎がホームに帰り、ファンの前に現れると、コロナに苦しんだ虎党を元気づけるかのように、白星を築いていく。
気づけば最下位であった順位は3位へとAクラス入りを果たした。
序盤不安であった新外国人ボーア、サンズも阪神の波に乗るように打率、本塁打が出てきた。
それだけではない。
ベテラン福留、ようやく1本が出た北条、序盤から続く活躍梅野。選手を挙げればきりがないくらいの活躍があった。
藤浪もコロナや、遅刻、そして怪我で苦しんだが、ようやく1軍で投げた。残念ながら勝利とはならなかったが、5回まで無失点と抑える投球を見せてくれた。抜け玉や四球の多さは否めないが。
そんな中、嬉しい話だけではない。
好調であった糸原、勝利の方程式の一角岩崎と怪我で離脱。
辛い、辛すぎる。
しかしペナントレースは待ってくれない。
ジョー、北条打つんだ守るんだ!
馬場に望月に小川、出番だ!!
今週は3勝2敗1引き分け。
貯金は1となった。